A Day in the Life

フィクションの話をしてるんじゃない。現実の話をしているんだ。

死ねない理由をそこに映し出す

ライダーも終わりの季節を迎えるこの頃、推しキャラを持つファン心理というのはとても不思議なもので、どう考えても死にそうにない登場人物でも死ぬのではないかと不安で仕方なくなるらしい。
冷静になればこのキャラクターが死ぬはずはないとわかりそうなものなのだが、冷静になれたらガチ勢なんてなってない。
そんなわけで久しぶりにドライブ語りするよ。例によってほとんどベルトさんの話だよ。クライマックスだから自重なんてしないよ。

ドライブ43話での「なんだか回路があたたかい」の言葉の意味を、日曜からずっと考えている。
というのは「この戦いが終わったらベルトさんはどうなるのか」という、わたしのずっと抱えていた懸念に対する回答が含まれている気がするからだ。
そもそもそんな懸念を抱くようになったのは、ベルトさんがとっくに人間やめて道具に徹している存在だからで、役割を終えた道具はもう必要ないという理由で消えてしまうのではないか、と考えたからだ。
また、いくら元凶の一端とはいえ、永遠に責任を取り続けるのはおかしいと思っている。過ちを冒した科学者などごまんといるが、皆例外なく死んだのだ。どれだけ罪悪感に苦しんでも次の世代に託すしかなかった。

今回初めて事件に関係のない恋愛相談を進ノ介が持ちかけたのだけれど、つまりこれはベルトさんに戦う以外の存在価値が付加されたということではないのか。
役割が終わったら要らなくなる道具ではなくて、ただ居てほしいから居る。理由なんか要らない。そういう存在に成りつつある、いやもう成ってる、ということなのではないか。

例の言葉が「まるで死亡フラグ…」と言われていたけれど、わたしはこう見るから生きてく理由を見出してしまうんだよなあ。
ただわたしはそれが何のフラグだか判定できる人間じゃないんだよね。神戸@相棒の卒業もまったく予期できなかったくらいだし。当てにならない希望だよ。でもないよりマシでしょ?