A Day in the Life

フィクションの話をしてるんじゃない。現実の話をしているんだ。

立川の映画館までシン・ゴジラ(11回目)を観に行った話

おかしいな。まさか東京まで行く羽目になるなんて思ってなかったんだけどな。

本当に本当に行く気はなくて、確かに作品は大好きだけどロケ地回りたいとか各種イベント行きたいとかコラボメニュー食べたいとか、そんな欲望とは無縁でした。

そんな時にこちらの記事の映画評を読んでいたら衝動的に思ってしまったんですよ。「立川の爆音で観たい」と。

manuke.jp

この時点で十回近く観ていて間違いなく作品自体は面白いんだけど、目にする意見感想妄想の宗派(曖昧な表現)の違いはどうにもならなくて、気持ちが煮詰まっていたのをどうにかしたかったのかもしれない。うまいこと休みが取れたからついでにロケ地も回れるし。

というわけで、過剰な期待はしないで観に行ったらそれまでの映画体験を覆されてしまった記録。

 

この時シン・ゴジラの極上爆音上映回は朝イチの一回しかなかったため、前日から東京入り。チケットはもちろん予約済み。今後行く機会があるかわからないけど、一日でも早く予約したかったので有料会員になりました。(立川シネマシティは毎月一日の映画の日以外のサービスデーがない代わりに、有料会員になると1000円、休日は1300円で観られて、一般より一日早く予約できるシステムになってます。有料といっても半年で600円、一年間で1000円なのでかなり良心的)

通常音響の回もあるので、シンゴジに限らず予約する時は気をつけたほうがいいと思います。

この日は祝日ということもあって朝から結構な人が来てました。ほとんどはネットで予約済みのようで、発券機のほうが列が長いという。この時点でシンゴジの席数は残り僅か、君の名は。に至っては夕方の回まですでに満席という恐ろしい状態。本当に流行ってるんだな。

入場する際ステッカーがもらえてうれしかったです。一週間くらい前に地元で観た時はもらえくて、なくなったと思っていたので。

 

立川の音響はすごいというのは以前から聞いていたけどどういうことなのかピンと来ていなくて、ただ音が大きいだけでも相当な迫力が出るだろうし、きれいな音響でWho will Knowが聴けるだけでもいいよな、くらいに考えてました。

 

始まって五分も経たずに気づきました。これはやばいと。

音って塊なんだ。質量を持った存在がぶつかってくる。衝撃を全身で感じ取れる。これまでの映画体験とは全然違う。なんだこれ。

ゴジラが歩いたり、ミサイルで攻撃したりするたびに、その画面どおりの衝撃がぶつかってくるから、「鑑賞」というよりは「体験」だった。そりゃ始終緊張するよ!終わった時はフラフラで、呆然とジュースを飲むばかりだったよ!

まさか11回目にして、初めて観た時以上の衝撃と緊張感を味わうことになるとは夢にも思わなかった。どこかで煮詰まっていた気持ちも消えている。感謝するしかない。来てよかった。

 

しかし、あれを体験してしまったらもう他の映画館じゃ物足りないな……。これで打ち止めにするつもりだったからよかったけど、最初の頃に観ていたら禁断症状が苦しかったかもしれない。

東京というか関東には立川以外にも音響のすごい映画館があって、そこで観るシンゴジもまた格別らしい……。正直うらやましすぎるぞおい。