A Day in the Life

フィクションの話をしてるんじゃない。現実の話をしているんだ。

平ジェネFINALに向けて

仮面ライダーオーズ見といたほうがいいとタイムラインに流れてきたので見ました。当時の録画をダビングしたものがあったので、それで。CMやジャンクションも全部そのまま残してるので時代を感じて楽しかった。ほとんど作業しながら流してるだけのものすごい駆け足だったけど、一度は見てるから問題なかった。

やっぱりわたしはちまちま見るよりいっぺんに見るほうが性に合ってるかな。記憶よりずっと面白かったよ。「800年前に生まれた欲望の怪人グリードと、無欲な青年が変身して戦う」とか話のあらすじを書いてもどこが面白そうなのかさっぱり伝わらないけど面白いんだよな……。特に伊達さんが出てきてから面白さが加速した気がする。あらゆる人物に刺激と変化をもたらす、追加キャラのお手本みたいなキャラクターだった。

でも一番かっこよくなったのは後藤ちゃんかな。これまたうまく伝えられないけど、融通が利かずに空回りしていた人間が本質はそのままで魅力的に変化してゆく様が際立っていた。

現ウルトラみたいに2クールだと確かに見やすいけど、一年かけて作られているからこそできる描写もあるわけで。特にアンク。満たされない怪物が最後に満足するまで、重ねた時間がもたらす説得力。そこまで丁寧に物語を紡いでいたということ。

あと女の人が強くてかっこいいんだよね。怪力なだけじゃなくて、最後まで手を差し伸べ続けた比奈ちゃんとか、徹頭徹尾ビジネスライクだけど逆にビジネスならなんでもする里中くんとか、理不尽な命令には従わないとんでもない度量の知世子さんとか、みんなすごいかっこよかった。変に恋愛関係とかにならないのもよかった。後藤ちゃんが里中くんのことを「俺の上司」って呼ぶの好きだなー。初期の後藤ちゃんだったら絶対呼べなかっただろうし。

しんどい展開もありますが、総じて自由で楽しい作品だと思います。わたしが口で言ってもちっとも魅力が伝わらないんで、映画のこととか一旦置いといて、未見の方にもいつか見てもらいたいなあ。映画で再会できるの楽しみにしてます。