A Day in the Life

フィクションの話をしてるんじゃない。現実の話をしているんだ。

仮面ライダー4号 エピソード1&2

今だから告白するけど、最初は見る予定はなかったんです、この企画。だって3号が出たと思ったら今度は4号で空を飛ぶとかすごいネタっぽいじゃないですか?本編と関わりの薄そうなものはスルーしようと思っていました。際限なくなるし。

でも映画館でもらったDVD見たらこんなの配信見るしかないみたいなお話で。ずるいなと思いつつ、本日エピソード2を見たんですよ。


なんだこのめっちゃ面白い話は。進ノ介が、進ノ介がかっこよすぎる……!


えーと、結論から言うと先の考えを撤回することにしました。こうなったら、地獄の果てまでドライブに付き合ってやるよ……!

以下、内容に触れます。


エピソード1「死斗!仮面ライダーは三度死ぬ!!」

映画に引き続き剛くんは何回死ぬんだよおおおおおお!!!!マッハが一体何したっていうんだよおおおおお!!!

っていう。

かねてからドライブはSFだと言い張ってましたが、とうとう時間SFにまで手を出してきやがった……!

これまどマギや…同じ時間をループしてるんや…ループものってなんで怖いんだろうな…(ループもので仮面ライダーなのに何故か龍騎は連想できなかった勢)

進ノ介の健康状態はシフトブレスを通して管理しているということがさらっと語られ、「なるほどこれはおいしい(どういう意味だ)設定だ」くらいには思いましたが、まさかこれがエピソード2の布石だとは予想できなかったのです……。


エピソード2「対決!!スカイサイクロン急襲」

時間を繰り返していることに気づいた進ノ介は、自分が死ぬ直前にベルトさんにあることを頼みます。それは自分の健康状態の記録を、書き換えできない領域に保存すること。
間もなく時間が巻き戻り、確認すると間違いなく進ノ介が死んだ記録が残っていました。ループを確信した進ノ介はこの状況を打破しようと試みるのですが……。

こ れ か 。このためにあの設定出したのか。ドライブは設定萌えこじらせて見てるもんだから、こういう展開には本当に弱いんだ。大好き。

でもこのエピソードで一番訴えたいのは、進ノ介がとにかくかっこいいということだ。

繰り返す時間からなんとか抜け出したい。ショッカーの装置を破壊すれば解決するかもしれないが、そうすれば剛が死ぬかもしれない。

時間を重ねるごとに思いも重なってゆく。

誰も死なせたくない。自分も死ぬわけにはいかない。霧子を悲しませてはいけない。
なのに時間は繰り返す。突破口は見つからず、何もできないままに。
その思いと苛立ちを込めた、このエピソードのラストカットに震えた。

そして時間が繰り返される理由が、ショッカーの陰謀と、剛の死を悲しむ霧子の思いが重なったから、というのはなんて残酷なんだろう。
ショッカーはそんな思いを愚かだと嘲笑う。でもわたしは、霧子の、時間すら巻き戻す思いの強さを思うと泣きそうになるのだけれど。

3号映画は時に笑いすらこみ上げてくるネタ映画だったっていうのに、なんてこった。

ディケイド以降の、ショッカーが出てきたり、パラレルワールドでの設定だというのに、まるで一期を見ている気分だった。龍騎を連想したのもあるけれど、逃げ場のない閉塞感と、その状況を打破しようともがく人間たちの姿がそれを思い出させたのかもしれない。

最終話、本当に楽しみです。机ドン!!